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海洋深層水って?
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海洋深層水の定義
 海洋深層水は、一般的に 「太陽の光がごくわずかしか届かない層、 夏と冬とで水温差が生じる層より深い層の海水」 と定義されています。通常は、 200m以深の海水を海洋深層水 と呼んでいます。

海洋深層水の特性
 海水には、 人体に必要不可欠な必須微量元素やミネラルがバランスよく含まれているという特性があります。 これは、表層水でも深層水でも共通です。
 しかし、深層水には表層水にない特性があります。
 表層水は
、太陽光が十分に届くため、無機栄養塩を消費して植物プランクトンが盛んに光合成を行い、 有機物を生産しています。もちろんバクテリア等によって、無機栄養塩に分解もされていますが、 光合成量の方が大きいため、 表層水では無機栄養塩が少なく、代わりに水質の悪化につながる有機物が多くなっています。 また、表層水は陸水、大気の影響を受けやすいため、 生物的にも、化学的にも汚染されやすくなっています。
 一方 深層水は 、太陽光がほとんど届かないため、光合成はほとんど行なわれず、無機栄養塩は 消費されずに残ります。それに加えて、表層から沈降してきた有機物も無機栄養塩に 分解されるので、光が届かない深層水は、 有機物が少なく清浄になり、無機栄養塩が溜まる一方となっています。 また、深層水は陸水、大気の影響をほとんど受けないため、 生物的にも、化学的にも汚染をほとんど受けません。
 この他にも、表層水にない海洋深層水の特性として、 水温が一年を通して低温で安定している事や性質(特性)が安定していることなどがあります。
 こうやって、同じ海水の表層水と比べてみても、如何に深層水がすばらしいか 分かると思います。

海洋深層水の特性
●低温安定性 太陽光が届かないため、常に低温で水温の変化がほとんどない。
●清浄性 深層にあるので、陸水、大気からの汚染を受けにくく(環境汚染を受けにくい)、細菌数が少ない、
●富栄養性 生物の生長に不可欠な窒素、リン、ケイ酸などの無機栄養塩を多く含んでいる。
●ミネラル特性 必須微量元素や各種ミネラルがバランスよく含まれている。
(人体のミネラルバランスと めて似ている。)
●安定性 高圧下で長い年月をかけて形成されているので、性質(特性)が安定している。
 
   この他にも、海洋深層水にはまだ解明されていない特性があると言われています。
富山湾の海洋深層水って?
 日本海の水深300m以深には、「日本海固有水」と呼ばれる冷たい水塊が存在します。
 日本海固有水は、隣接する海とほとんど交換されることがなく、日本海だけにとどまる固有の水となり、ゆっくり日本海内で循環しています。
 この日本海固有水が、入善や滑川で取水されている海洋深層水であり、太平洋側の海洋深層水とは異なり、水温が年間を通じて1〜2度cと低いことが特徴です。
 富山湾は急激に深くなっており、取水深度や距離において非常に有利なのです。
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